銭亀の甲羅は背骨と内臓に直結 |
銭亀の甲羅には再生能力はないので欠けたら再生しない。甲羅の縁に穴を開けたら欠けやすくなるので穴開け禁止。銭亀の甲羅は固くても内蔵に直結しているので高いところから落とすとダメージが大きく死ぬ危険がある。なのに我が家の銭亀は二階から落ちたが運良く・・・。 |
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| ゼニカメの甲羅は背骨にくっついた角質板。内臓直結なので、はがしたら死ぬ！ |
亀は背骨を持つ脊椎動物です。 銭亀の甲羅は、スッポンなどのように甲羅がない亀は別として、亀の甲羅は二重構造でけして衝撃には強くないということをお伝えします。 亀の背骨は背甲の内側に通っていて、肋骨と一緒に背甲を支えています。 背甲とは、亀の背中の甲羅のことで、お腹側の甲羅は腹甲といいます。 亀の甲羅の外側は角質板、内側は背骨と同じ骨板で、主にカルシウムできています。 成長すると甲羅は固くなりますが、生まれて暫くの間は角質板がまだプニュプニュとした柔らかさです。 幼体の時は、あまり甲羅を強く押してはいけません。 内蔵直結みたいな状態ですから、刺激を与えてはかわいそうです。 言うなれば、亀の甲羅の角質板は、人間の爪のようなもので、成長と共に固くなります。 背甲の甲羅の内側の板状の骨板は骨質板といい、真皮組織が骨質化したものです。 この骨質板に背骨や肋骨がつながっています。 更に一枚一枚の甲羅は、亀甲模様のきれいな多角形の組み合わせで接合しています。 また甲羅表面の甲板とその下にある骨質板は接合部分がずれています。 このズレのため、甲羅全体の強度が増しています。 説明文では解りづらいかも知れませんが、亀の甲羅は皮膚の一部です。 手足や首や尻尾など、甲羅の外に現れている柔らかい部分の皮膚とつながっているということです。 亀の内臓は、皮膚の下に保護されています。 亀を高いところから落とすと、甲羅と直結した内臓にも多大なる衝撃を与えるということになります。 亀をボールのように投げたり落としたりしては絶対ダメということがお判りでしょうか。 また、漫画のように亀の甲羅をはずすなどと絶対に考えてはいけません。 僕が子供の頃、近所の小川で捕まえた亀を家で飼おうと持ち帰りました。 この亀の甲羅の縁にキリで穴を開け、タコ糸を通しました。 メダカや小さな川魚が入っている庭の小さな池の近くの灌木にタコ糸を縛りました。 時々亀を見かけることがありましたが、みそ汁用の煮干しなどを時々池の縁に置いておきました。 他のエサをあげた記憶がありませんから、きっとミミズやメダカを食べていたに違いありません。 それでも冬が近づくと三色スミレなどの下に潜り込み、冬眠していましたが翌年には、捕まえてきた川に逃がしてあげました。 浦島太郎の亀のように後ろを振り返りながら・・・な〜んてね。 それはともかく、亀の甲羅に穴を開けたことは、知らなかったとはいえ、反省しています。 甲羅の表面の甲板は、皮膚の角質化したものですから痛くはなかったと思いますが、かなりのショックは受けたはずです。 甲羅の下には神経があります。 亀の甲羅を優しくなぜてやると気持ちよさそうに目をつぶることがありますし、尻尾に近いところを爪を立ててかりかり掻いてやるとお尻を振って喜びます？ その昔、甲羅の縁に穴を開けた記憶では、血は出なかったと思います。 ただ、亀の甲羅の外縁からちょっとでも外れた皮骨部分まで傷を付ければ、血管が通っていますので血が出たはずです。 この場合、痛いのは当然ですが、雑菌の繁殖している土に触れれば化膿する危険があります。 傷から細菌が入り込み、甲羅が腐ってしまうことだってあるでしょう。 亀を犬のように芝生の公園や庭で散歩させる為に、甲羅に穴を開けてタコ糸を通すようなことは、絶対止めた方が良さそうですね。 ところで５才になった我が家の銭亀がこの秋、日向ぼっこ用のカゴから逃げ出し、はずみで２階のベランダから転げ落ちました。 銭亀が落ちた時、一階で昼寝をしていた僕も、食事の支度をしていた妻も気がつきませんでした。 ２階の自分の部屋から降りてきた娘が庭を歩いている亀を見つけ「あれうちの亀じゃない？」 幸いにも、落ちたところが葉の茂ったツツジの枝の上だったようでクッションが効き甲羅も割れず無事でした。 運が良かったと、胸をなで下ろした家族でした。 あらためて、我が家の銭亀は、幸運呼ぶ銭亀という評判を受けたことは嬉しい限りです。 このこと以来、ベランダでの日向ぼっこ用洗濯カゴには逃げ出し防止策を講じました。 本来なら金網を被せた方が良いのでしょうが、熱帯魚用の余っているガラスを置いています。 亀の甲羅は、成長の過程で模様一枚単位ではがれ落ちていきます。 一種の脱皮です。 甲羅の甲板ごとに、一枚ずつバラバラにはがれてきます。 もし、一枚ごとにはがれなかったり、はがれた後が汚く痛んでいたら病気です。 皮膚病の恐れがありますので、病院に連れて行ってあげて下さい。 甲羅以外の部分はどうかというと、亀の頭や手足もウロコで覆われていて、こちらも脱皮します。 脱皮中の亀が水の中に入ると白くなった皮のような皮膚が、首や手足の周りに漂っているのですぐわかります。 水の中には皮膚からはがれた皮がたくさん漂っています。 自然と白い皮膚がはがれてきますので、強制的に人が剥かない方が良いと思います。 亀にとっては、きっと痛いはずです。 写真の亀達は、ハワイの水辺で撮影したもので、我が家の銭亀ではありません。 成長過程で、甲羅がめくれ上がってはげ落ちながら、大きくなるようです。 手近にいたので、捕まえて剥がしてみようかと思いましたが、 よけいなことはするな！と妻に怒られ、やめました。  |
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