南紀の海水浴

南紀和歌山の海水浴は見所多し観光地巡りの海水浴

南紀の海水浴場

熊野灘の海水浴場の話

南紀熊野灘に面した海水浴場付近は見所いっぱい!和歌山の海水浴と観光の話。南紀での海水浴は観光地巡りもしたい。熊野灘に面した南紀の海水浴場はハマナス咲く宇久井や那智海水浴場等もいいが新宮から潮岬までの国道沿いは見所も多い。南紀の観光も兼ねた海水浴を楽しみたいものです。
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熊野灘に面した南紀の海水浴は名所巡りの観光も兼ねて行きたいところ

僕が最も輝いていた?若きサラリーマン時代、南紀に海水浴に行った時の話。

南紀の海水浴をメーンにした旅行プランは、8月のお盆明けでした。


天気予報では、台風が日本に向かっていましたが、東京から南紀・和歌山の新宮、那智、串本、潮岬に向かいました。


 台風で荒れ狂う熊野灘   

名古屋を過ぎ、三重県に到着した頃、風が強くなり陽の光も弱まってきました。

それでも紀伊半島は初めての訪問でしたので、伊勢神宮や志摩の真珠イカダを見に立ち寄ったり、観光気分も良いとこでした。

熊野灘に面する鬼ヶ城の断崖の上に車を止めた頃には、それほど強風だというわけでもないのに、沸き立つ海面からうなるように迫る猛烈な波が岩に砕け散る音がして、地面が震えていました。

沖に見える魔見ヶ島が、襲いかかる大波にすっぽり包み込まれる様子を圧倒される気持ちで眺めていました。

大波のエネルギーには惹かれるものがあります。

砕け散る波を見ているうちに、自分一人を実感してきます。

人間の物欲も闘争心も親兄弟も友達も何もかも消えて、あるのはただ現実離れした恐怖の海だけです。

ストレスは物理的、精神的、社会的要因から心身に生じたひずみといわれます。

生意気なことを言えば、すべてが頭の中から消え去るような、無の境地であったわけだから、この台風近づくさなかの数時間は間違いなくストレスもぶっ飛んでいたに違いない。



その晩は、夜通し鬼ヶ城の進入路に停車した車の中で、エネルギッシュな波が断崖の強靱な岩を打ち砕かんばかりに責め立てるのを暗闇の中で感じていた。





暗闇の車中で僕らは強靱な波の存在を感じ、身体の中にエネルギー漲ってくるのを感じました。

翌朝の空はまだ風が吹いてはいましたが、どこに行ったか台風よ!天気はまあまあでかなり回復していました。

前の日に買ったおにぎりで腹ごしらえをして、心身ともすっかりリフレッシュした気分で新宮市に向かいました。

所々、滝のように水が流れ落ちている熊野街道を走り抜け、濁流となった熊野川にかかる長い橋を渡り、新宮市内に入りました。

強風の余波か、倒れた立木もありましたが、落ち着いた歴史を感じさせる新宮市の町並みでした。

まだ波の高い海には出られずということで市内をブラブラしたり、新宮の名物の大きな葉っぱでくるんだ「はりはり寿司」をほおばったりしていました。

野郎二人で?違いますよ。


 新宮の美女との出会い

東京の仕事先で紹介されていた元ミス新宮だったという美女姉妹とですよ。

彼女たちの住まいはすぐに判り、若い男女はすぐ仲良くなりました。

彼女たちの話によると、新宮市は昔から木の国といわれ、気候温暖にして山紫水明の地であり、文豪で詩聖といわれた佐藤春夫や芥川賞受賞作家の中上健次を生んだ町でもあるということだ。


さらにこの町は熊野速玉大社の門前町でもある。

有名な関ケ原の合戦後は、徳川三百年御三家筋の家格を持った紀州徳川家付家老の水野家三万五千石の城下町として栄えたそうです。

市内見物したその夜は、彼女たちが予約しておいてくれた市内のホテルに宿泊。


紀州にいる間のプランは、地元新宮の2人の女性にお任せです。

彼女たちとは迎えに行った自宅で合流した。

今日は、那智勝浦の近くにある海水浴場で、遠浅の砂浜が広がる宇久井浜で海水浴に行くということを聞いていた。

ハマユウの咲き乱れる宇久井浜で浮き袋をとりっこしたり、持ってきてくれたかわいいお弁当を食べながら楽しい一日を過ごす我々であった。

ふたりの陽に焼けてない白い肌の水着姿もただ眺めるだけでしたが、結構、けっこうでした。

ただ残念なのはこの浜辺で姉妹が憧れていた東京の銀座、新宿、六本木などの話をしたことを覚えていますが、海中のきれいな魚や磯についての記憶がほとんどないことです。

僕は海に行く時はいつもシュノーケル持参で海中探索をするのが常でしたが、若い男女の楽しい時間!

この宇久井浜の海水浴ではシュノーケルを使わなかった可能性があります。

彼女たちは余り泳げなかったせいもありますが、会話の方を優先したからでしょう。

夕方まだ充分に明るい時間でしたが、両親に約束させられていた通り、彼女たちを自宅まで送り届け、その晩予約して貰った宿に向かいました。

宿には、暗くなる前に行くように言われていました。

今晩やっかいになる旅籠は海辺沿いに建っており、海が間近に見える駅前から電話をすると「小舟で迎えに行きますから」という。

指定された場所は半島のように突き出た所で、林越えに海が見られる駐車場らしき空き地でした。

しばらくぼんやりと待っていると林の中から半纏を着た中年の男が現れた。

車から荷物を出し、導かれるままに海岸まで降りていくと1艘の和船が桟橋の杭にもやっていた。

ここからでは宿らしき建物は影も形も見えません。

「海に突き出た前の林を回り込まないと旅館に行けないのです。」という話。

この宿は東京の紹介者から一風変わっている宿だと聞いていたが、本人は行けば判るとにやにやして詳しい話はしてくれませんでした。


 足元にカニがぞろぞろの宿

確かに、一風変わっているけど大いに気に入りました。

車で迎えに来てくれるはめずらしくないけれど、和船でのお迎え歓迎は聞いたことがありませんから。

ものの5分、宿の専用波止場に到着し、離れに通された。

離れの部屋の目の前には海しか見えず、夕日がゆっくり沈ん込んで行く様子が最後の最後まで見えました。

そんなに見た目のきれいな宿ではありませんでしたが、この海を独り占めにしたリッチ気分にしてくれるのだから文句なんか言ったら神様が怒ります。

夕食が済んで部屋の外に出てみると、足元には蟹、カニカニカニです。

「夜寝る時は窓の網戸を必ず閉めて」といわれたのも納得です。

寝ている間に大事なところでも挟まれたら大変ですからね。

きっと誰かがやられて大騒ぎしたのだ。

小さいカニでもこれほどいると気味が悪い。


 美女に引かれて観光旅行 

翌日、もちろん彼女たちと一緒。

蕩々と流れ落ちる那智の滝巡りしたあと土産屋さん巡りです。ホントに真っ黒な那智黒飴を買ったり、やりもしない碁石を手に取り、こんなものがウン十万円もするのかなどくだらない話をしながらあちこちの店を覗いていました。



那智の滝の次は、クジラの町「太地」です。数はあまりいませんでしたが、鯨が悠々泳ぐ太地湾を見て以前読んだ「鯨神」という本の辛抱強い鯨採りの漁師を思い出したなどとはしゃいでいました。


最後は、串本・潮岬灯台の見物です。

ここが本州最南端といわれても、較べるものがないもので実感はありませんでしたが、地球を円く感じる太平洋を眺めてクジラの潮吹きを探したりしました。

しっかり南紀の観光をさせてもらいました。

新宮の家まで送っていくと2人の母親が玄関先まで出迎えてくれ、「是非今晩は家で晩ご飯を食べていって下さい」。

何を食べたか覚えていませんが、帰りに新宮名物の”めはり寿司”を夜食用にと土産に貰いました。

最初に泊まった予約済みのホテルに行き、「めはりすし」の包みをといて少しびっくりでした。

寿司といっても、高菜の葉でご飯をくるんだうす味のおにぎりのようなもので、酢飯ではありませんでした。

これが結構大きく、晩飯食ったお腹にはひとつ食べれば充分でしたが、6個も入っていたので、それこそ目をみはりました。

僕らは食い意地の張った若者だからと、多めに入れておいてくれたのだろうが・・・・

食べ残した4個はたくあんと共に、翌日帰路のお弁当になりましたので、感謝感謝です。


 後日談

後日談ですが、新宮のお嬢さん2人は、我々にカニのお宿を紹介してくれた横浜のおじさんに次のことを頼んでいたそうです。

東京に遊びに行きたいので、父母に、「自分が面倒みるから行かせてやって下さい」、また「東京に遊びに行った時に案内してくれそうな真面目ないい独身男性を知っていたら紹介ほしい」

それで僕たち真面目な2人が選ばれたというのが真相のようです。

東京に帰る草々、お土産持参で案内嬢達のおじさんとあった時に、「あの娘達はいい娘だったでしょう。気に入ったら付き合ってやって下さい。東京に来た折りは是非付き合ってやって下さい」

いいも悪いもない東京の男2人は、「了解ですよ!僕らが接待しますから、ご安心を」。

その秋、2人は念願の東京見物に上京しました。宿は、親の親戚が横浜にいるので、そちらに2晩泊まるということでした。

車で連れていった場所は、彼女たちが行きたいと言っていた銀座、六本木、新宿、東京タワー、浅草、そして僕ら2人の勤めている会社も見たいというので休日の会社に連れて行きました。

夜は行きつけの小料理屋で一杯飲みながら、食事です。

同僚よりひとつ上の僕は、当然お姉さんと、同僚は妹と専ら話をしていました。


姉妹は「お互いあの優しい2人の男性と結婚し、東京に住みたいね。」と言っていたらしい。

妹の方は、私の同僚と遠距離恋愛の末、願い通りみごとにゴールインしました。

あの新宮の熊野速玉神社の神様に熱心にお願いしたようです。

良かったのか悪かったのかわかりませんが、僕は遠距離恋愛ということがネックになって東京見物の二日間だけでさよならをしました。

僕は20代半ばで、結婚なんて考えられませんでしたし、転職のこともいくらか頭にありましたしね。


今回は、青春時代のつまらない話に、最後までお付き合い頂きありがとうございました。




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