伊豆・式根島

伊豆の式根島で熱帯魚。いえウツボ狩り

伊豆七島の式根島

熱帯魚を横目にウツボと対決

伊豆の式根島は予算が少なくても楽しく過ごせる。どこを見ても海遊び場にこと欠かない島です。新島の属島の式根島には天然の海水温泉もある。こじんまりした伊豆の式根島には特別目を引く観光スポットは無いが、素朴で芳醇な自然があふれている。海好きにはたまらない匂いを感じさせる島です。
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素朴な式根島での自転車島巡りと岩場に潜むウツボにリベンジーの話
      

 うきうき気分、式根島行きの竹芝桟橋

金曜日の21時に浜松町駅の竹芝桟橋口に到着。

時は、6月の梅雨時期の低気圧の合間の日、伊豆七島では、すでに夏が始まっている。

これから元会社同僚、同じ年のKと式根島に行くのだ。

駅から10分歩くとそこは普段見慣れない場所。

カラフルなロングボード用のボードバックを壁に立てかけて数人単位で談笑している華やかなグループ。

ひっそりと釣り竿ケースとクーラーボックスを携えたおじさん達が何人も立っている。

彼らが持って行くのはボードと腰掛けている大きなショルダーバックだ。

ボードを持ってない人の大きなバックには、ウエットスーツとかスノーケルとかフィンが入っているのだろう。

何てたってこれからみんなが向かうのは、複雑に入り組んだリアス式の海岸線に囲まれた魅力的な島。

風の影響を受けにくくダイビングとサーフィンにはピッタリの条件が揃っている式根島ですから。

わざわざ観光に行くような見るべきものがない式根島は、黒潮と南方から打ち寄せてくる波が魅力の式根島です。

まだ泳ぐには少し水が冷たく感じる6月の週末の伊豆七島の連絡船には、ダイビングかサーフィンか釣り以外の目的を持った人はあまり行かない。

私達は、特にこれといって目的意識があるわけではないが、何となく雰囲気があって想い出もあるこの島に行ってみたくなったのは、そろそろウツボにリベンジーしてやろうといことになったからである。

もともとブラブラと海を眺めながら歩くのが好きなのです。

手ぶらで行き、必要な物は現地調達する旅人でありたいのですが、ちょっと島では心配なので海遊びできる水着とシュノケルだけ持って行くことにした。

すでに竹芝桟橋に東海汽船の夜行客船「さるびあ丸」が接岸している。

週末の金土日は22時に離岸で、横浜港に23時30分、式根島に9時05分接岸、9時半には上陸しているはずです。

乗船チケットを5120円で購入して暫くざわめきの中に佇んでいると、乗船合図のアナウンスがあった。

私達はいつもの喫水線下の和室に場所を確保して、毛布を2枚ずつ借り、自動販売機の缶ビール片手に甲板に出た。


 短時間で行く方法  

余談ですが、式根島行きの便として朝8時東京竹芝桟橋発のジェットフォイルという高速船もある。

これだと10時25分には式根島に到着するが、ロングボードなど大きな荷物は持参できない。

また、式根島から目と鼻の先の新島までは、調布飛行場からの小型飛行機で30分〜45分。

新島から連絡船で約10分程度の式根島まで渡る短時間ルートがあるが、小型飛行機は風があるとすぐに決行するのであまり当てにしないほうがいいかも知れない。

前回、この飛行機利用で式根島という予定だったがこれが欠航、お楽しみを取りやめた。

我々が乗る伊豆七島に寄港する夜行連絡船は、横浜港に寄港するのは週末だけだがビール片手に海上から都会の夜景を見るのも悪くない。

船底の寝床で目が覚める朝方の6時過ぎに伊豆大島、利島、新島に寄港し船内はざわめいて落ち着き無いが、まだ子供が少ない季節なのであまりうるさく感じることはない。

新島港を出ると20分くらいで目的地の式根島到着です。

釣り人は、1泊の人が多く大島や新島にほとんど下船して式根島まであまり残っていない。

少しでも早く釣り糸を垂らしたいのだ。

日帰りのあわただしい釣り人もいるが、この人達は午前中の4時間くらい釣りをして12時過ぎの戻り船に乗るのだ。


 式根島は、黒光り顔の若者天国!


真っ黒に日に焼けた顔の海好き若い男女の多くはこの式根島までやって来る。

私は模型を作る仕事柄なので伊豆七島のほとんどの役場には足を運んでいるので宿も決まっている。

この新島属島の式根島にはプライベートな遊び以外来たことがない。

今回は友もいるので、野伏港の切符売り場兼観光協会の案内所で尋ねてみた。

そこで旅館を紹介してほしいというと、港に迎えに来ている車の中から宿の車を探し出し声をかけてもらった。

式根島は伊豆七島では大島と並んで、もっとも早く民宿ができた島だというだけあって、民宿はよりどりみどりというところだが、静かで適当な値段の旅館に泊まることにした。

他の島では、協定なのかほとんど同じ料金のはずなのですが、式根島の宿の値段は自由競争と見えて多少開きがあった。

宿での休憩もそこそこにレンタル自転車を借りることにした。

私は、知らない町に行った時にはよく自転車を借りることにしている。

その方が訪れた町に早く慣れる気がする。

普通の自転車の倍近くしたが交渉の結果、電動自転車を2日間連続で5000円ほどで借りられたので、早速島巡りをすることにした。

 島一番の見晴らしのいい展


先ずは高い見晴らしの良いところ、島の北西にある展望台もある神引(カンビキ)山に行くことにした。

式根島の観光所でもらった案内パンフで見る。

「式根島には、これはというお勧め観光スポットはないが、新東京百景にも選ばれているこの展望台からの眺めが素晴らしいので行ってみたら」とあった。

空気が澄んでいる秋から冬にかけてだったら伊豆半島から富士山や八丈島を除く伊豆七島が見えるとか。

頂上までおよそ100段の階段はちょっとばかり閉口したが、海から急にせり上がったような崖の上からの眺めはまさに絶景だった。

すぐ近くに感じる神引浦、中の浦、大浦の澄んだ海面は、なかなかの美しさです。

今度は島の南側にある足地山展望台にも足を伸ばした。

ここは、足付温泉と式根島自慢の地鉈温泉をつなぐ山道を登ったところにある展望台で、眼下には式根島の本島の新島と漁船や島巡りの小船がもやっている式根島港がよく見える

港の反対側にはひとつ向こうの島、神津島が見える。

少し汗もかいたので地鉈温泉に行ってみようということになった。


 谷間のきつい温泉

鋭いV字状の谷間にあり、急な階段を下りていくと温泉場がある。

地面を鉈で切り裂いたような地形から地鉈温泉と名づけられたそうだ。

水着とシュノーケルだけは持ってきたので、岩陰で着替え海に繋がる温泉に入ったが、満潮以外お湯が暑くてゆっくり入れないという。

無料なのでもっと人がいても良さそうだが、まだ日が高く遊びが忙しいのだろうか数えるほどの人しかいなかった。

海を見ながら岩に腰掛けて海水湯に足先だけ付け、潮鳴りの音を聞きながら、しばらくぼんやりしていた。

それなりに雰囲気があり満足したが、また上に上がらなければと思うと少し気が重い。


 汗かく温泉よりは  

今日は早めに宿に戻り、地魚でも食べようということで早々に戻った。

普段あまり食べない島名物のくさやで飲む酒が旨いこと。

海好きにはたまらない匂いを感じるというのは、このくさやの匂いが潮の香りと混じって島中に立ちこめているのかも知れない。

翌日は朝から天気もよかったので島の北西側にある中の浦海水浴場に行ってみることにした。

  パンフ案内には、「長い石畳の道を下りて行った先にある「隠れビーチ」中の浦。

ビーチは小さ<めですが、式根島の中では比較的深めの海の中では非常にたくさんの魚たちが見られ。

式根島屈指のシュノーケリング、ダイビングスポットとして人気です。」と書いてあった。

浜に行く前に宿で聞いた店に立ち寄り、ステンレス製のヤスを1500円ほどで手に入れた。

実はまだ青二才といわれていた頃、会社の同僚数人とここに来て海中探索と岩場遊びをしたことがある。

その時出会ったウツボの顔をまた見てみたいと考えたのです

タコや伊勢エビを捜していた時いきなり出くわし、大あわてでおぼれそうになり塩辛い海水をいやというほど飲まされた記憶が忘れられないのだ。

この時は勇気ある同僚がウツボを餌で誘い出し見事にヤスで仕留めて得意げに私に見せびらかしてたものだ。

後で聞いたところ、ウツボは食べられるということだったので残念に思ったがその時は海中に放り出してしまった。


 美しい場所なのに、ウツボだって食ってやる!

同じ場所なので、今度こそリベンジー!の意気込みです。

その時のウツボの兄弟はいなくても、子孫くらいはいるだろうと思い潜る支度をしてきたのだ。

私は海水は温かく感じるが、背中の皮が悲鳴を上げるまで海中の大岩中心に捜査した結果穴に隠れているウツボを見つけた。

元々ウツボは臆病で住みかの中から滅多に出てこない。

穴の入り口近くに来る魚を見張っていて、やって来ると大口でがぶりとやる。

こちらもびくびくしながら1.3mのヤスを突き出すのだが、なかなか当たらない。

テレビ番組の「とったど〜。」で有名なお笑いタレント浜口が簡単に魚やタコを獲物にしていたが、彼は名人だということを認識した。

友はその間シュノーケルをくわえ、海中の魚たちを楽しんでおり、ウツボ狩りの手伝いもしようとしない。

私も暫く策を凝らしてウツボと戦っていたが、なんだか岩の周りにいる魚達を見ているうちに最初の気負いも薄れてくるし、バカらしくも感じてきた。

考えてみるまでもなく、そこにいるのはただの非戦闘員のウツボなのだ。

こんな美しい素晴らしい場所にいるのにだから、なおさら自分自身が惨めになってきた。

ウツボとは、戦闘中止!やめた。

よく見ればウツボの顔も愛嬌があるのだ。


伊勢エビとかタコ探しもしたがこれはなかなか見つからない。

変わりに辺りを泳ぎ回っている色鮮やかなトロピカルフィッシュ達をたくさん見られて大満足、恭悦至極でした。


海中探索にも飽きたので午後は、釣りをすることにしようと早々に海から上がった。

昨晩、式根島では手ぶらで行っても釣り道具を貸してくれるところがあると聞いたからだ。

島の中央部を自転車で横断して、新島のある東側、渡し舟(連絡船にしき2)がある式根島港に向かった。

島の中央部に主要施設の役場や学校、それより式根島港近くになると民宿や商店なども集中しています。

昨夜我々が泊まっていた宿も東側に横断する途中なので潮でべたべた身体を洗わせてもらい、はらわたにしみ入るビールに刺身とくさやをおかずに昼飯も食べさせてもらった。

すぐ目の前に見える新島へも足を伸ばしてみようかということになった。

予め新島の状況を確認してみようとインターネットが無料で使える役場近くの式根島開発総合センターにも寄って少し調べてみることにした。

式根島〜新島間は、一日3便(海水浴シーズンは4便)の連絡船、にしき2が運行しています。料金は420円で、7時40分、11時10分、16時に式根島港を出航していた。


新島に渡るのは目と鼻の先の隣の島なのであっという間、20分間で到着です。

新島でも便利な自転車をレンタルすることを考えています。

宿は携帯電話で探せばいいので、いくつかの旅館の電話番号をメモをしておいた。

僕の携帯電話はNTTドコモの比較的新しいFOMAなので、ハワイでも伊豆七島の場合でも使用可能なのですが、他の携帯会社の物が使えるかどうか知りません。

式根島のレンタル自転車も返却して、港近くのお店によって釣り竿1式を借りた。

式根島港の堤防周りで夕方まで釣りをしたがさすがによく掛かる

アジなどすぐに刺身にして喰らいつきたいくらいだ。

くさやの原料になるムロアジが眼下の海面下に泳ぎ回っているのがよく見える。

式根島にやってきた釣り人は、どこの磯で釣っているのだろうか見あたらない。

地元の子供達が釣り竿とバケツを下げて数人やってきたが今晩のおかずを釣りにきたのだろうか。

明日は、式根島のひとつ手前の島、新島に渡る予定です。



新島に渡れば、調布まで飛行機で帰れるので、その分潮風の気持ちいい島で2日過ごせることになる。

飛行機は1日4便あり、飛んでしまえば40分で帰れるので早く帰りたい時は飛行機に限ります。

東海汽船の大型船だと新島港をお昼頃乗船して夜7時半過ぎに竹芝桟橋に到着下船する。ほとんど一日がパーになる。

飛行機だと朝の9時35分に新島空港を出発すれば、10時15分には東京都調布に到着する。一度自宅に帰っても午後から仕事場に行くことも出来る。実際は仕事場に行く気はありませんが・・・

新中央航空に問い合わせすると乗客19人乗りの小型飛行機なのでぐずぐずしていると満席になるとのこと、すぐに明後日(あさって)の最終便に空きがあると聞き、16時20分発?を予約しておいた。

ちなみに新中央航空の2008年6月時点の料金は、大人で13,700円でした。

船で帰る場合は、船底にある2等の部屋で8,220円。以前の2等は全て自由席であったが、現在はほぼ指定席となっている。

イス席と2段ベットの特2等だと12,340円です。特2等は 毛布と枕が付く。なんかカプセル・ホテルみたいだが、カーテンでプライベート空間が確保できるのがいい。シャワー室もあるので潮のベタベタ身体で乗り込んでも気持ち悪いままでいることはない。

寝る必要がない昼間なら2等で充分ですが、海が荒れると自由席の部屋で過ごすのはちょっときついかも知れません。

1等は個室です。3人部屋もありますので家族3人ならこちらの方がいいと思います。料金は2等のほぼ2倍です。

我々2人は行き当たりばったりですが、素晴らしい景観と環境の伊豆七島でもう少し楽しむことにします。

           次は新島に渡ります >>>






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