船の免許取得で小型船舶試験

船の免許が欲しくて小型船舶試験を受けた時の体験

船の免許

小型船舶試験の体験談
船の免許を取った時の体験談。船の免許は1級、2級、特殊免許がある。船の免許は国家試験を受けなければならない。小型船舶免許の試験は学科が主体、実技ではあまり落ちた人がいなかった。体験談を読んでコツを掴んでね。
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船の免許を取って船遊び、船釣りだ!これから受験する人の参考になる経験談
      

陽がさんさんと降り注ぐ水平線の遙か彼方の入道雲、海上には、フェリーか貨物船か国籍不明の大型船が浮かんでいるように見える。

動いているのか止まっているのかわからない速度で横切っている。

波打ち際では、はみ出しそうな小さな水着を付けた女性や家族連れが浮き袋やマットを小脇に抱えて水しぶきを上げながら波頭が砕け落ちている海に駆け込んで行こうとしています。

ビーチパラソルの間からは、波間の人たちの頭が見え隠れしている。

その向こうでは、大げさに水しぶきを上げ疾走しているジェットスキーや色とりどりの帆に風をはらんだ何艘ものヨットが誇らしげに波を切っている。

海水浴シーズンになれば、こんな光景はどこの海岸でも普通に見られる光景です。

ジェットスキーに乗りたくない若者は皆無だし、ヨットやモーターボートの甲板でビール片手に寝そべって風を切る音や浜辺で戯れている光景を見たくないと思う人はまれのはずです。


 キャップテンと呼ばれたい!

私もジェットスキーにも乗ってみたいし、ヨットの大きな帆を自由に操って喧噪の陸から風の音しか聞こえない沖や遠くの島に行ってみたい。

モーターボートを駆って波の上を飛ぶように走らせたいと以前から思っていた。

いま日本国内では、自動車免許を持っていてもジェットスキーやヨットやモーターボートも運転できないのです。

操縦免許を持っていなければ貸しボート屋に行って「貸して下さい」と頼んでもモーターボートを借りられません。

数年前、表紙にかっこいいプレジャーボートが走っている写真が載っている月刊誌を買った。

どんな船でもエンジン付きの船は小型船舶免許(正式には海技免状という)を持たないものは操縦できないという広告記事がでていました。

どんな船を操縦するにも車と同じように教習所か専門学校に入学して規定の講習を受け「小型船舶操縦士」の国家試験に合格して手にする免許を持っていなくてはならないということでした。

更に詳しく知りたいと調べてみると、

ボート免許とは?
小型船舶操縦免許といい、国土交通大臣免許です。

国家試験を受験して、合格すると免許を取得できます。 ヨットやモーターボートで、エンジンなどの動力を搭載した、総トン数20トン未満の船(小型船舶)を操縦するときに必要な資格です。

免許の種類は、一級小型船舶操縦士・二級小型船舶操縦士・特殊小型船舶操縦士があり、以下、航行区域や取得できる年齢に制限があります。

試験合格して免許を貰える年齢は、二級の場合16歳、一級で18歳ということでした。

免許取得にかかる費用は、どこでも見られる普通サイズの20トンまでのプレジャーボートの二級免許だと約7万〜9万円、20トンで航行区域が無制限の一級だと約9万〜12万円ということでした。

水上モータバイクだけの特殊小型免許の場合は、16歳からで約5万円で試験が受けられます。

自動車教習所と較べてずいぶん安い気がしますね。

私は新宿駅近くで学科の講習を受け、学科試験は都内、実技は横浜で受けました。

私が受験した一級の学科試験の会場では、高校生から現役猟師のように日焼けしたおっさんまで幅広い年齢層の受験者が50人くらい同時に受けました。

受験室内には男がほとんどでしたが女性の姿も1ちらほらおりました。

5科目の試験が終わり、すぐに発表がありましたが合格率は70%程度だったように思います。


 いよいよ実技講習

学科試験が受かると、実際に海上で船を使っての実技を3回ほど学び、1ヶ月後の実技試験が待っていました。

3回といってもそのうち1回は、5m程の小型のボートで都内の運河から東京湾に出て荒川河口まで行き、S字航行や人命救助などのレッスンでした。

その後また東京湾内の比較的波の静かな岸壁に停泊している小型貨物船の船腹を利用した着岸や離岸の練習、波のある海上に出て目標に向かっての前進後進などの練習、合計6時間程度のレッスンでした。

その後の2回は横浜市の根岸湾内で実際の試験艇である12m程の船を使ってのレッスンがありました。

ここに8時までに集合していた20人が10人10人の二つの班に分けられ、先ずは船の操縦するに当たっての心構えや注意の話がありました。

先ずはレッスン生の半分の10人が同時に乗船し、海に出航します。

出航からのすべての操作は2人の教官の指導のもと、受講生が交代でやります。

操縦桿を握るのが初めての人もおりますが、全員に操船の機会があり操縦桿の操作をさせてくれます。

但し、操縦室に入れるのはこの船で2回目の講習の人だけです。

操縦室に入れるのは2人で残りの人は、操縦席の後ろのデッキで講習を受けます。

初めての人は、デッキでの講習です。

午前中の前半は乗船しての教官の矢継ぎ早の質問はびっくりしました。

「向こうから来る貨物船が掲げている旗は何を表しているか?」

「浮標式の○○に色分けしてあるのは何を表示しているのか?」

「六分儀を使って現在の位置(船位)を求めよ?」

「上空の雲の名前と今後の天気を言って下さい?」

船で見えるものすべてが質問対象ですが、実際の試験も同じようにあるということです。

こんなはずではなかったと想いました。

ほとんどの人が即答できず勉強不足も甚だしい状態でした。

ゆらゆら揺れる船底のエンジン部をのぞき込んで説明を受けている時など、重油の匂いと緊張でとても気持ち悪くなりました。

下船しての休憩時間、他の人が美味そうに食べているのに、私は昼食を食べるところではありません、水ばかり飲んでいました。

惨めです。

後半は教室での実習です。

1人1人ずつ海図とコンパスを渡され、航海予定を記入したり、船位や針路や距離などを求めたりまるで数学の研修授業のようです。

8時間にわたる実習や講習は自信よりも不安をかき立てられるだけでした。

1週間後の2回目講習日は、酔い止め薬の準備を怠りませんでした。

 やっと船の実習講座 

     

今回は、実船による操船が主なので楽しみです。

人命救助や接岸や目標に向かってのバックなどミスりながらも何とかこなせました。

「操船中の安全確認を重視して下さい」という教官の指示、「右よし、左よし、後方よし、前方よし!の大きな声を上げての確認作業は好評でした。

操船する時、船の大きさに意識したのは最初だけでした。

これは回りに見えるのが海面ばかりで船の大きさを意識しないからでしょうか。

スピード制御と潮の流れや風向にさえ注意すれば、操船はそれほど苦になりません。

後半の室内授業も前回の惨敗感の反省から猛勉強してきましたからなんとかこなすことが出来ました。

 実技試験は意外にも簡単

その1週間後、講習をやった場所で行われた実技試験は、学科試験よりだんぜん合格率が良く、全員合格でした。

試験管の見るポイントは、安全点検と安全操船だったようです。

離岸時や転針(進)時の際の「右よし、左よし、後ろよし、前よし、前進!」はっきりした声だしと身振りが合否の決め手だった気がします。

後日聞くところによると、電車の運転手の訓練や試験も同じで「声だし重視」だそうです。

飛行機のパイロットはどうなんでしょうね。

私が教本で教わっていた時一緒だったジャンボジェット機のパイロットが言っていましたが、「基本的には、船も飛行機も用語もロープワークも同じ」だそうです。

ロープワークといえば私も結構練習していましたが、試験としては特別になく接岸時に試験官に指名されてやるロープさばきをそれとなく観察されていたようです。

操船で難しく感じたのは目標に向かっての後進と接岸時の船と岸壁の距離でした。

レッスン教官が「あの後ろに停船している貨物船に向かって後進で向かって行ってください。」

最初の1〜2回はハンドルさばきが不安定であっという間に目標と90度になってしまいました。(はずかしい)

車の初心者がバックで車庫入れや幅寄せする時、汗をかく気持ちの2倍以上難しいとさえ思います。

なぜって、車の場合は風も波も影響しないでしょう。

接岸時の船と岸壁の距離についても、「船の長さの半分以下に近づけないで下さい。」

進入角度を考えてゆっくりと岸壁に向かうのですが、風と波の影響でちょうど良い距離と位置を保つのが大変でした。

何回やっても、近づき過ぎてしまうので、終いには動いているのか止まっているのかわからないような微妙なスピードで近づくのですが、やはりくっついてしまうのです。

同乗者に備え付きの棒で岸壁を押してもらいやっと離岸する始末です

教官にいわせると、スピードの落とし過ぎなのでコントロールしにくいのだということでした。

風と波は、海を楽しむ人にとってはさけられない宿命なのだ!受験生はがんばりましょう。

 これでキャップテンだ!

紆余曲折ありましたが国家試験にめでたく合格、10日程して海技免許証が送られてきた時の喜びはそれは感激いっぱいでした。(万歳!)

あれから10年、2回目の免許更新も済ませ、時々会員制のマリン所有のレンタルボートで湘南の海を楽しんでいます。

願わくば、レジャー用ボートも係留費用ももう少し安くならないものか。

でも現在のように月に1〜2回しか海に出ない状況ならマイボートも必要ないか。

因みに私がよく行く湘南あたりの会員制のレンタルボートの場合、入会金12000円〜15000円、年会費35000円、土日のレンタルは、15000〜30000円(燃料代別)ですから、予約の手間は別としても、マイボートを所有して台風時などにはらはらしながら維持するより良いかも知れませんね。

船も車と同じで、稼働する期間があまりあきすぎてもエンジンの調子が悪くなるようだし、台風後は点検に行かなければ心配だし、海の近くに住んでまめに面倒見てやらなければ船を持つのは厳しいということを聞きました。

私の友達で海遊びが大好きでプレジャーボートを持っている自称遊び人が言っていました。

「一人で船を持つのは愛人を持つより大変だ。よくよく考えた方がいいと思いますよ。」だって。

よく言うよ。

女性ばかりでなく、クルージングする時はもっと私を誘ってください。






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