カイルアビーチのカヤック

カイルアビーチのカヤックは風がある時諦める方がいいのか?

カヤック

カイルアビーチと無人島

カイルアビーチカヤックは日本を発つ前から楽しみだった。全米NO.1ビーチといわれるカイルアビーチから無人島のフラットランド経由で澄み切った天国の海 ラニカイビーチまでカヤックで渡る。ところが、楽しむどころか道半ばで挫折した。

男性用水着は持参すべし  ・マイシュノーケルセットは  ・アクティブツアーの申し込みを現地で

・ノースショア・ツアー  ・タンタラスの丘の夜景と月下美人  ・ワイキキ・ビーチに海亀

・天国の海−海中に浮かぶサンドバー  ・天国の海−海亀ウオッチング  ・天国の海−珊瑚礁でシュノーケル

・ポリネシアン・ディナーショー  ・カイルアビーチでオーシャンカヤック

ハワイ旅行その1  ハワイ旅行その2   ハワイ旅行その3  ハワイ旅行その4  

ハワイ旅行その5
  ハワイ旅行その6



沖合に無人島があるカイルアビーチ。風のある時のカヤックは体力が勝負!の巻。


カイルアビーチからカヤックを漕ぎだせば、100%に近い確率で野生のウミガメに遭遇できる。

ハワイ語で“天国の海”という名をもつラニカイ・ビーチ。

このラニカイ・ビーチでカラフルな熱帯魚や野生のウミガメに出会える絶好のチャンスです。

ツアー料金には、自慢のロコランチと飲み物、カヤックレンタル、シュノーケルセット、防水バッグ、ホテル送迎などいたりつくせりのサービス付きです。

このカイルア・ラニカイビーチ・ツアーを申し込んだ。

     

前々日にノースショアー・ツアーに行った時と同じツアー会社OUTDOOR・HAWAIIに電話しました。

電話を受けた日本語のわかるスタッフの指定場所は、前回と同じで8時半にルイ・ビトン前に迎えに行きますと言うことでした。


ツアー車のガイドは、20代の男の子で、この仕事歴は3年ですと自己紹介した。

彼は、関西の大學を卒業して、直ぐにハワイに来た。ハワイに来て3ヶ月間はお金もないので毎日ハンバーガーを食べていたなどと話していた。

30分ほどでカイルア・ビーチパークの駐車場に到着。

ツアーの同乗者10人のうち、女性4人は始めからショッピングが目的。

残った2人はラニカイ・ビーチでシュノーケルをやるといっていた。

僕らの他にカヤック希望者の女子大生2人がいたが、ガイドが「今日は少し風が強いので女の子2人のカヤックは止めた方が良いと思うよ。ボディーボードかシュノーケリングに変更したら」といっている。

車からカイルアビーチを見に行った2人は、「私たちは、ボディーーボードに変更します!」

僕らは、「カヤックで無人島に行くのがきつかったら、途中で戻ってくるから、、、。ハワイの海のカヤックを楽しみに来たんだから、カヤックをやりますよ!」と元気よくいった。

シュノーケル組、ボディーボード組、ショッピング組を目的地で降ろした。

カヤック組の僕ら夫婦だけを乗せて、カヤック申込所があるカイルア・ショッピング・センターに到着した。


ガイドは「今日のような強風では、お父さんの力だけが頼りだけど、頑張って無人島とラニカイ・ビーチに行ってきて下さい。」とまだ心配顔。

カイルア・ショッピング・センター内でカヤックのレンタル申し込みを済ませて、ツアー会社の人と別行動です。

「カヤックの進むコースなどの説明ビデオを見てから、指定場所に行って、この申込書を見せれば、カヤックを貸してくれますから」と言う。

カヤック初心者の2人に多少はレッスンしてくれると思っていたが当てはずれ。

手渡された防水バックにビニール袋に入れたデジカメと小銭入れ、僕のシャツなどの荷物を入れて、バックの口をきっちり縛った。

シュノーケルセットは邪魔になりそうなので車の中に置いておくことにした。

ツアーガイドは、ボディーボードレッスンの2人が待っているラニカイ・ビーチの方に車と共にさっさと行ってしまった。

ツアー会社のガイドは忙しいこった。

5分ほどの簡単な案内ビデオを見てから、その申込所から歩いて5分ほどの海近くに歩いていくと、川に面したところにカヤックレンタル所がありました。

建物がある訳ではなく、2人の地元の男のうち1人が、黄色の2人乗りカヤックを引っ張ってきて、「これ、どうぞ!」とあさりしたものだ。

     
     海につながっていない川岸から2人乗りカヤックに乗り込んだ

カヤックの漕ぎ方やひっくり返った時の復元方法など教えてくれないの?

昨年ヒルトン・ハワイアンビレッジの人工池で乗ったカヤックと較べだいぶ大きい。

ライフジャッケットの付け方も判らなかったので、もたもたしていると陽に焼けていかにもロコという若者がやって来てきちん着せてくれた。

防水バックは後ろに乗る僕の足元に置き、紐をイスに括り付けた。

妻が前、僕が後ろに座り、流れのない川に調子よくこぎ出した。

ここで最初の大問題。目の前に海がないのだ。
川と海がつながっていないのだ。

上げ潮の時は、川の水面が海までつながり、そのままカヤックを漕いで行けば海に出られるのかもしれない。そんな感じではなかったが・・・


川からカイルアの美しい海までの間が20mくらい途切れている。

この20m間をカヤックを持ち上げて、あるいは引きずって移動するのがかなりきつい。

僕が重いカヤックを持ち上げるように引っ張り、妻が押しても簡単にはたどり着けない。二人乗りのカヤックは思いのほか重い。

ツアーガイドが「女性だけではカヤックをやるのは止めた方が良い!」といっていた言葉に納得。

それでも海にたどり着かなければ話にならない。大汗掻いてなんとか波打ち際までたどり着いた。

この波打ち際から腰のあたりの深さまでカヤックを押し出し乗り込むのだが、カヤックのに乗り込むのがまた問題。

僕らが波打ち際でカヤックを押さえていても波に押し戻されて直ぐに横に向いてしまう。

前に乗る妻はお尻から乗ろうとしているが、カヤックが波で上下左右に動いているものだからなかなか乗り込めない。

2回目も失敗して波打ち際まで戻されたら、海岸にいた地元の男の子達が見かねたのかカヤックを押さえてくれた。これは助かった〜。

「マハロ〜、ありがとう」の感謝のことばと笑顔だけ。


波が打ち寄せるビーチから砕ける波の向こうの穏やかになるあたりまで漕いだが、目的地のフラットアイランドまでカヤックで一直線!という訳にはいかない。

前方からの風なので、直ぐにビーチ方向に船首が戻され、横を向いてしまう。

妻はパドルを深く入れて漕げないので、僕よりかなり速いピッチで漕ぐ。

僕は「もっとゆっくり深く漕いで、漕ぐスピードを合わせるから。イチ・ニイ・サン、イチ・ニイ・サン」

2人乗りのカヤックは、前後の人の漕ぐ呼吸が合えば、効率が良いのだろうが、頑張って漕いでいる妻は、力が無い分深く漕げないのでどうしても早くなってしまう。

僕にしても普通のボート漕ぎのようには上手く漕げない。

舵取り役の僕の漕ぎ方も力強くないせいか、どうしてもジグザグに進む。

そんな有様なので、目的地が遠くに感じる。

僕らのような体力に衰えが見え始めているシルバーには、カヤックで逆風に向かって漕ぐのはかなりきつい。

目の前によく見える平たい無人島まで約20分のはずだが、なかなかたどり着けない。

事前調査では、この辺りには海亀もよく泳いでいて、出会うことが多いそうだ。

カヤックを漕ぐのに余裕がない2人の前には現れずじまいでした。

それでも30分くらいで平坦なフラットアイランドにたどり着いた。

出発地点のカイルア・ビーチから一番手前の小さな浅瀬にカヤックを乗り上げた。

     
     到着場所は右側の浅瀬

到着地点には同年齢らしき陽に焼けた白人のご婦人が2人いて、カヤックから降りる時に手を貸してくれた。

そして「がんばってよくいらっしゃいました。」と日本語。

上陸を手伝ってくれたご婦人に「この島までお二人で漕いで来たのですか?」と妻が尋ねた。

カタコトで、「私たち2人とも主人と来たのよ。主人達は島の鳥を見に行っているけど、夫婦でしょっちゅう島まで来ているので平気。カヤックに慣れてない人がこんな風の強い日にこの島まで来たら危ないわよ!」と言われてしまった。

危ない、危険だ!なんてガイドは一言も言っていなかったが、風の強い今日みたいな日のカヤックは止めた方が良かったのかも知れない。


この無人島に、到着しているカヤックは意外に少ない。

     

カイルア・ビーチと島の間でサーフボードやカヤックのレッスンしているグループがいたが、ほとんど若い人ばかり。

     

風が強いようには見えないが…、シルバー世代にはかなり強敵。

     

妻はカヤックを引き上げたここで待っているというので、僕だけこのフラットアイランドに上陸した。

なんだ、僕たちの引き上げた浅瀬より、もっと広い砂浜が岩場を挟んであった。

     

     

こちらの浅瀬よりは、倍の10隻くらいのカヤックを引き上げられそうだ。

それにしてもカヤックを引き上げられる浅瀬が他には見あたらない。

岩をよじ登った海岸に沿ってロープが張ってある。

この島に住みついている鳥を保護する為に島の周辺の通路だけしか歩いてはいけないようだ。

僕は通路に停まっては何枚か写真を撮った。

     

     

     

島の直ぐ横側でサーフィン上級者と思われる人たち数人が見事に波に乗っていた。

     


そのかなた沖合に二つ島が見えるのがラニカイ・ビーチの沖合にある無人島のモクルア島だ。

    

「モクルア島も野鳥保護区ですが時間があったら行ってみて下さい」とガイドが行っていたが、とても無理!

僕らは、カイルアビーチの隣のビーチで平べったい無人島からでもよく見える。

“天国の海”といわれる「ラニカイ・ビーチ」にも行きたいと、海に乗り出した。

だが、またも砂場近くで立ち往生してしまった。

同じ砂地にいたアメリカ人の婦人2人に「がんばってね!」とカヤックの船尾を押し出されたが、波と風の強さでなかなかラニカイ・ビーチの方向に進めなかった。

本来なら、彼方に見える沖の二つの島、モクルア島の方向から、ラニカイ・ビーチに回り込まなければならないのだが、正面から風が吹いてくるので、モクルア島の方に船首を向けても、すぐに海岸の方に向いてしまう。

フラットアイランドを出て5分くらいジグザグと悪戦苦闘していたが、ラニカイ・ビーチに向かうのは早々に諦めた。

カヤックの向きを変えて出発地点のカイルア・ビーチに戻るのはあっけないほど簡単。

背中から風に押されるものだから、余裕も良いところ。

「海亀が泳いでいないかな?」などとキョロキョロしていたが一度も見かけなかった。

僕らはよほど運が悪いの。

カイルア・ビーチに近づくと、海岸と直角方向から侵入し無事子供らが遊ぶビーチに到着。

横から波を受けるとひっくり返りやすいということくらい知っていますから。

ビーチに上陸後、また途切れている川まで重くてつらい思いをしてカヤックを引っ張った。

膝くらいの川にカヤックを浮かべると小魚が足にまとわりついてきた。

小さな子供達の遊んでいる間を注意深くカヤックを進めた。

川の上流に向かうには道路にかかっている橋の下を通り抜ける。

集合時間までまだまだ充分時間が余っている。

川沿いにあるゴルフ場のプレイヤー達や釣りをしている地元の子供達を眺めながら、僕は一人でパドルをのんびり漕いでいた。

妻は、だいぶお疲れのようなので漕ぐのはパス。

すれ違った若い男女に「今日は風が強いので、島まで漕いで行くのは大変ですよ!」というと、女性が「私たちはオーシャン・カヤックのベテランですから、大丈夫です」。

流れがほとんど感じない川でカヤックも楽しいものです。

行ったり来たりしていようかと思ったが、それも直ぐ飽きてしまった。

何のかんの言っても風を感じ波を切り裂く?ように海で漕いだ方が面白い。

早々と上陸して、カヤックを返却した。

次回のアタックまで、効率に良い漕ぎ方を覚えてくるからな。

待っていろ、ラニカイ・ビーチよ。


スタート地点のショッピングセンターに戻る時間までまだ小1時間あるが、カヤックを返却しショッピングセンターに戻った。

腕に目印のテープを巻いていれば、お好みの昼食を注文できる。

     

    

指定の食堂にもどり、防水バッグを開けてみると中身はぐっしょり濡れていた。

ビーチから乗る時に波を被ったせいだろう。

それとも上陸した島の浅瀬にカヤックを引っ張り上げている時に海水が入り込んだのかも知れない。

デジカメはチャック付のビニールに入れてあったので無事だったのは何よりめでたい。

カヤック取扱所で貸してくれた防水バックは穴でも開いていた?

指定食堂では、カヤックを中止して、ボディーボードに変更した女子大生が戻っていた。

妻は「貴女達ボディーボードに変更して正解だったと思うわよ!」と言っていた。

僕は、ステーキ何とかとソーダ水を飲んでも、まだのどが渇いていた。

妻は他のものを注文したが、二人とも食欲は全くわかなかった。

ショッピングセンター内のコンビニタイプの店に行き、ペプシコーラを1本買って飲み、さらにビッグなシェイブアイスを食べてやっとのどの渇きが止まった。

シェイブアイスを売っていた土産物店は店の外まで人が並んでいた。

     

シェイブアイス等は注文してから作るから時間がかかるのも仕方がないのだろう。

ハワイに来たら、”郷にいれば郷に従え”と言うことか。

待ち合わせの時間までしばらくショッピング店を覗いたり通りをぶらついていた。

     

     
     突きあたりを更に進むとカイルアビーチ

そのうち待ち合わせ場所に同乗してきたツアー客が一人2人と集まってきた。

時間通りに迎えにやってきた車のイケメンガイドは、ニコニコと手を振って待ち合わせ場所に近づいてきた。

「お父さん大丈夫でしたか?ラニカイ・ビーチは綺麗だったでしょう」

僕は「大丈夫じゃないよ!体力には自信があるつもりだったけどオーシャンカヤックは予想以上にきつかった。残念ながら手前の無人島までしか行けなかったよ!」

「今日は風が強かったから、また来年ぜひ挑戦してみてください。楽しみが残って良かったですね!」


「来年は、カイルア・ビーチ〜野鳥天国のフラットアイランド〜天国の海のラニカイ・ビーチまで、ガイド付きのカヤックツアーに申し込んでも、また挑戦したいわね。おとうさん、がんばってね」と妻は言っている。

勿論僕も頑張りたいとは思っているんですが…。

それにしても足の付け根、太ももの裏側、付け根辺りがとても痛い。

車に乗り込む時がきつかった。足が上がらない。

風の強い日にカヤックを楽しもうと思ったら、パドルに力を込めて漕がなければならない。

足を伸ばせないので、膝を曲げ踏ん張り、身体全体を使って漕がなければ進まない。

シーカヤックを強風の海で楽しもうと思ったら、腕力は勿論のこと太ももの裏側をもっと鍛えなければならないと思いました。

ハワイでのオーシャンカヤック体験は、3時間あまりと短時間でしたが、風の吹き寄せる海でシルバー夫婦はよくぞ戦った!という印象です。

ホテル着は午後4時でした。



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