故事・ことわざ『友情・恋愛』

『友情・恋愛』に関連している故事・ことわざ−その2

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友情・恋愛に関連している『故事・ことわざ』その2

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11.『管鮑の交わり』 かんぽうのまじわり  列子より

意味−お互いを十分理解して、信頼し合い、利害によって変わることなどない、きわめて親密な交わりのこと。

注釈−『管鮑』は、中国春秋時代の斉(せい)の管仲(かんちゅう)と鮑叔(ほうしゅく)のこと。2人は若い時から仲が良く、鮑叔は管仲が貧しかった時には援助を惜しまず、ついには管仲を斉の宰相に推薦した。管仲は『我が生みし者は鮑叔なり」と鮑叔を賞賛した。管仲は『我を知るものは鮑叔なり」と鮑叔を賞賛し、2人の親交は、終生変わることなく続けられたという故事。

12.『金石の交わり』 きんせきのまじわり  漢書より

意味−固い友情で結ばれた、変わることのない交わりのこと。

注釈−『金石』は金と石の意。きわめて硬いことの例え。

類語−『金襴の交わり』、『断金の交わり』、「管鮑の交わり』『刎頸の交わり』

13.『金蘭の契り』 きんらんのちぎり  易教より

意味−信頼し合っている親友同士のきわめて親しい交わりのこと。

注釈−その交わりの硬さは、金を絶ち、その交わりの美しさは香り高い蘭のようだの意。

類語−『断金の交わり』、「管鮑の交わり』『刎頸の交わり』、『金石の交わり』

14.『傾蓋旧の如し』 けいがいきゅうのごとし  鄒陽(すうよう)のことば

意味−たまたま出会った人同士が、まるで旧友でもあるかの様に親しくなることの例え。

注釈−「蓋」は、カサのこと。「傾蓋」は、孔子と程子(ていし)がたまたま道で出会って車を停め、互いの車の蓋を傾けて語り合ったという故事。ちょっと合っただけで親しくなること。
その親しさがあたかも旧くからのもののようだということから「傾蓋故(こ)のごとし」ともいう。

15.『恋に上下の隔て無し』 こいにじょうげのへだてなし

意味−恋には身分の上下による分け隔てなど全くなく、また、問題にもならないということ。

英語−Love is a leveller.(恋は平等主義者)

16.『恋の闇』 こいのやみ

意味−恋をすると理性を失って、まるで闇の中に紛れ込んだように、分別がつかなくなるということ。

注釈−「恋路の闇」ともいう。

17.『恋は曲者』 こいはくせもの

意味−恋は理性を失わせる。だから、恋の虜になった人は常識ではとても考えられない、とんでもないことをする恐れがあるということ。

注釈−恋は油断がならない、正体不明の怪しいものの意。

18.『恋は思案の外』 こいはしあんのほか

意味−色恋というものは、人の理性をおかしくさせる。常識や普通の考えでは到底理解出来ないものだということ。

注釈−『色は思案の外』ともいう。

19.『膠漆の交わり』 こうしつのまじわり

意味−きわめて親密で硬い交わりのこと。

注釈−「膠漆」は、にかわとうるし、それでがっちりと塗り固めたような離れにくい交わりの意。

類語−「金石の交わり」

20.『爾汝の交わり』 じじょのまじわり

意味−「爾汝」は、お前、貴様の意。お互いにお前、貴様と呼び合うような親密な交際の意。

類語−「水魚の交わり」、「金石の交わり」、「管鮑の交わり」



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